農業は、サラリーマンや小売業のように始めたらすぐ収入があるわけではなく、作物や家畜を育て出荷して初めてお金が入ってきます。取り組む品目によって、収入が得られる期間は様々ですが、最低でも1年程度は生活できるだけの蓄えが必要です。
最近は、家庭菜園に取り組まれる方が多く、「上手く作れたから農業に向いているのでは。」と思われる方もあるかもしれませんが、換金作物を栽培する農業と家庭菜園とは考え方が全く違います。
プロの農家は、市場からニーズに的確に応えられるからこそ、商品の価値に見合った価格で取引ができるのであり、市場が求めるものを出荷できるようになって初めて自分の技術や商品が認められることになります。
ひとつの作物を大量に栽培するのと、家庭菜園で少量を栽培するのとでは大きく違うことを、先ずは、理解してください。