資金の確保

 農業を始めるにあたっては、次の(1)及び(2)の資金が必要であり、それなりの自己資金を準備しておくことが必要です。
(1)生活費・・・研修期間及び、就農後所得がない時期についての衣食住費、教育費、光熱費、税金、医療費などが必要になってきます。
(2)初期投資費・・・施設、機械類、生産資材費、消耗品費、燃料費、出荷資材、地代、光熱水費などの費用があります。
 就農にあたり必要な資金は1年分の生活費を含めて、全国平均で925万円となっています。内訳は、生活費が170万円、初期投資額が755万円です。野菜や花き類などで新しいハウスを導入する際には、数千万円程度となる場合もあります。
 初期投資には制度資金などの制度もありますが、すべてを借入に依存すると、将来、借金返済額に生活費が圧迫される可能性があります。そのため、自己資金を確保するとともに、初期投資を少なくするため、関係機関に相談し、空いているビニールハウスや中古の農機具の購入なども検討してみることをお勧めします。
 なお、研修中にアルバイトや短期的な勤めをされる方もみえますが、できるだけ自己資金を事前に準備し、農業に専念する環境を整えることが望ましいと考えられます。
 また、資金面の支援に関して、融資補助金を活用できる場合があります。