まず、自分の目指す経営作物や生活条件などを考慮して、必要な農地面積や日照条件、土壌条件などを十分に検討した上で就農地を設定し、農地を賃貸借又は購入した場合のそれぞれ発生する費用も考慮したうえで、自分が目指す経営計画が成り立つか十分に検討する必要があります。
地主さんにとって農地は祖先から受け継いだ貴重な財産で愛着もあり、空いている農地であっても、見ず知らずの人に貸したり売ったりすることに抵抗感もあります。そこで、まずは自分が就農したい地域の市町や農業委員会などに直接相談して、農地を紹介してもらえるか、聞いてみましょう。
また、地元の方々とのつながりが深い地域の先進農業者の下で技術研修を受け、研修を通して信頼関係を構築することで、希望する農地が見つかる可能性もあります。
農地の取得方法としては、農地を借りる場合と購入する場合が考えられますが、農地を購入するとかなりの初期投資が必要となりますので、できるだけ借りることをお勧めします。
また、農地を購入したり、借りたりする場合には、農地法などの法律による許可等が必要になります。
なお、平成26年から農地中間管理事業が開始され、三重県内にも農地利用の集積・集約化を行う農地中間管理機構(知事指定:(公財)三重県農林水産支援センター)が設置されましたので、農地を借りる際の手続きについては、農地中間管理事業の活用なども考えられます。